がっかり。
カレースープラーメンのお店が、5月末で閉店なんだそうだ。
やはり、場所が悪かったんだと思う。
ラーメン屋を集めて客を誘導する企画だったわけだけど、
ラーメンくいに来る人は、カレースープラーメンと聞いて、
とりあえずはいきなり脳内除外リストに載せてしまうだろうし、
そもそも、表通りから裏通りへ抜けた角って、
どうも冷遇されてるチックだったし。
一回喰えば、リピーターになってくれる確率高いと思うんだ。
でも、みんな食う前にスルーしちゃうから…_| ̄|◯

なんでも、もとは大井町(東京の)のあたりにあった店で、
またそこで再起するんだそうだ。
是非がんばって、また近所へ進出してきてほしい…(涙)
気軽に食べられるうちに、通っておくことにする。
あと半月もないけど…
ここのところ、週に2回くらい通っているラーメン屋さん。
カレーうどんというのは食べたことあったけれど、
カレーラーメンというのは、これまで試したことが無かった。
あるようでいて、あまり見かけなかったと思う。

会社の近所に、うまいと評判のラーメン屋をいくつか誘致して
ちょっとしたラーメン屋街を作る企画が行われて、
いくつかラーメン屋が建ったのだが、ラーメンを食べようと思って訪れると、
この店は、まず候補から外れる。
実際自分も、ラーメン屋街の全店をはしごしてスタンプをもらうと、
商品券が当たる抽選に応募できるので、最後に仕方なく喰ったのだ。
だけど、食い物全般として比較すると、実は一番うまかった。

ご飯がセットでついてくるのだが、
お勧めの食べ方として、ラーメンを食い終わった後、
そのスープにご飯を落として雑炊風にして食す、と公式の説明書きにある。
これが実にうまい。
カレースープも、いわゆる家庭のカレーライスのカレー部分を
単純にラーメンにのっけたような安易なものではなく、
香辛料をふんだんに使って香り高い上質なスープに仕上げている。

というわけで、全店制覇のスタンプラリーのほかに、
各店舗ごとのスタンプ帖もあるのだけれど、
もう20個中の10個の欄がうまっている。

残念なのは麺を、たまご麺、お米麺、フォー、の3種から選べたのが
経費削減か、仕入れをトラぶったか、人気不足だったかで、
たまご麺のみになってしまったことだ。
つばたきは、お米麺のファンで毎回頼んでいたので、
残念残念とぼやいていたら、お店の人が、
「実は少しだけ残ってるから、良ければお出ししますよ…」
と、こっそり言ってくれた。
お客の少ない時間帯に足しげく通っていたので、
顔を覚えられていたらしい。ちょっとうれしかった。
また間が空いてしまいました
その間なにやってたかというと…
ネットワークゲーム。ラグナロクオンラインでした。
http://www.ragnarokonline.jp/
いやー、睡眠時間が削れる削れる。やばいです。
韓国ではネットワークゲームやりすぎで
死人が出たというニュースを聞いたことがありましたが、
そのときはなんてアホな…と思ったものです。
が、今はばかにできません( ̄▽ ̄;)

何千人もの人が同時に接続しているフィールドで、
コミュニケーションを含みつつ、RPGをやるというのは、
すごいことだなぁ…と、改めて思う今日この頃。

具体的には、始めたてで右も左もわからない初心者を支援する
気風が醸成されていたり、職業(無論ゲーム内の)ごとに
コミュニティが形成されていて、システムについてさまざまに
考察がされていたり、イベントをプレイヤーサイドから
企画していたり……と、
普通のテレビゲームとは明らかに規模の違う広がりを見せる
ゲームなのですね。

実は自分は社会学で大学を出ているんですが、
当時にこういうのがあったら、卒業論文とかは
このへんの観察研究からなんかひっぱってこれただろうに、
と、ちょっと残念だったり。
まず結論から。今日喰ったのは松屋の牛メシ。
混み合う時間を外し、且つ、空きやすい二階席という事もあるが、
食券を出して1分しないうちに出てきた。早っ!?

表題のお言葉は、松屋にたどり着く間に見かけた、
プラカードと拡声器を背負った宗教屋さんのお言葉。

おりしも、クリスマス商戦もラストスパート。
ジングルベルやらなんやらがエンドレスで垂れ流され続け、
似非キリスト教徒の祭典に浮かれる雑踏の中、
彼の信じる正しいカミの教えを訴える声は、
行過ぎる人の中の一体どれだけの数のこころに届いたことだろう。

 カミは言いました「旨いものから喰う」

…ありえねぇ。きっと、いや絶対、なんか別の言葉だったんだろう。

んー、まあどんな言葉だろうと、関係ないっちゃあ、ない。
誰かに贈り物をしたり贈り物をされたりする口実以外に、
クリスマスに意味なんか求めてない。
そんなもんでしょう。

透明なガラスのボトルの中に、数種類の苔を、
盆栽のごとくに配置した物。
ボトルは横倒しになっているのだが、
コルクで小さなストッパーをつけてあり、
転がらないようになっている。
そういう細かい気配りもステキ。わーい。

最近、新人さんの教育係りになって、
一日中窓のない部屋で研修に明け暮れるつばたき。
なんだかだんだん閉塞感に息が詰まってきたので、
自腹を切って観葉植物を買うことにした。
…ってのはまあ後付の理由で、
実際は店屋で見かけて、
「こ、これだー♪」
と一目ぼれ。買い込んでしまいました。

(今日探したらwebサイトがあった…)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~biotop/home.html

机の上に置いておいて眺めるわけだが、
和みます。はい。

温泉入湯料(600円)

2003年9月20日
秩父は両神村の『薬師の湯』に行って来た。
せっかく車買ったのに、のらないと♪
というのが主な理由。
思いついて、家を出たのが13時過ぎ。
2時間くらいで行けると思ったら、
正丸峠を超え、秩父盆地を横切って、
目的地に着いたらもう16時。…3時間もかかった。

アルカリ性の温泉で、お湯に入るとぬるぬる。
気持ちよかったけど、行き帰りの運転で、
けっこう疲れた…

あ、そういえば駐車場に停まっていた、
横浜ナンバーの乗用車の下に野良の子猫がいて、
ミャーミャー鳴いていたんだが、
最初ちらっと尻尾がみえただけで、
あとは声はすれども姿はみえず。
…エンジンルームにでも入ったのだろうか。
危険だよ、そこは…

車庫証明(500円)

2003年8月9日
それはまさに土砂降りだった。

出掛けに降り始めた雨は、
ワイパーを全開にしないと視界がさえぎられるほど激しく、
フロント硝子にたたきつけるように降っていた。

……やめ。なんかサスペンス風に書こうとおもったけど、
これ以上続かない。うーん、根性なし。

ダイジェスト。
先日買った自動車の車庫証明の手続きをしに
最寄の警察署へ出かけようとしたら、雨がふりだした。
親父の車を借りて
(まだ保険もかけてないし、大通りに出るのはちょっと怖くて)
出かけてったら突然土砂降り。
警察署について、書類にはんこ押してなかったのに気づいて、
また家に取って返す。
で、はんこもって警察署まで行ったら、雨上がった…

つまり、なぜか出かける用事の間中、雨降りで、
用事が終わったら晴れた。

まあ、そういう日もあるだろう。

わ、なんだか普段より桁が二つぐらい多い。
というわけで、買いました! スズキ マイティボーイ。
そんでもって、納車されました!

わーい。しばらくこれで遊び倒そう。
早速、恐る恐る試運転。
なんせ5年ぶりのマニュアル車運転。
でも、大丈夫。体が覚えてました。
なんとか運転できるー!
半クラッチもだいじょぶだヨ。

最近開店したドラッグストアに入ってみたら、
周りにとめてある車と並べて、
マイティボーイのちっこいこと(笑)
3年間。
そう、3年間逃げ続けてきた。
まずいな…とは思っていた。
いつか、こういうときが来るだろうとは、分かっていたんだ。
だが、どうしてもつばたきは、そこへ足を運ぶことは出来なかった。
卑怯者? 臆病者? 小心者? …何とでも言うがいい。
人には誰しも得手不得手というものがあるのだ。
…あるんだよ。
あるんですってば。
いや、ホント。
あ、ちょっとまって、いや、そのまだ心の準備が!

白衣の男「さー、ちょっと痛いヨ?」

  ぎゅりぎゅりぎゅり

つばたき「はんぎゃー!(涙)」

そう。つい、忙しさと痛みを厭う気持ちから、
ここ3年くらいご無沙汰してた歯医者に、
ついに再び足を踏み入れることになったつばたきは、
その3年分のツケを払うことになったのだった。

3週間くらい前から、かみ締めたり、冷たいものを食べると
痛みを感じるようになっていた。
歯間ブラシにも、引っかかるところがある。
明らかに虫歯の兆候だった。
で、しかたなしに診察を受けたところが…

「ああ、これは表面上は平気そうに見えると思いますけど、
 実は中がかなりやられてますね。痛みもでてますし、神経まで
 イッちゃってますよ。…根っこの神経抜いて、綺麗にしないとダメです♪」

いや、♪、ってセンセイ、何とかなりませんか!?

結論から言うと、なりませんでした(涙)
ついでにその一本奥の歯が、なぜか保険が利かず高額な金で詰めてあって、
今回の歯を保険の利く安い銀で治療すると、金属が違うことによる
電流が発生して、早く腐食してしまうのだそうな…

センセイ「というわけなんだけど、高いのと安いのどっちがいい?」
つばたき「…た、高い方でお願いします(涙)」

合計で4〜5万かかるらしい…

みんな、歯医者には、年に一度は行っとこう。ううぅ。
自動車は、一般市民にとって現実的な買い物として、
不動産を除けば最大規模のものの一つに挙げられるだろう

そう。実は、欲しい車があるのだ。
つばたきは、すげぇ速そうなスポーツカーとか、
ごつくてでかいランドクルーザーとかより、
味のある面構えの車が好きな方だったりする。
別に、自動車が特に好きなわけでも、詳しいわけでもないので、
なんとなく好き、というだけだが。

で、目的の車は、スズキ『マイティボーイ』。
550ccの軽乗用車で、後部座席の変わりに荷台がついていて、
これは“ピックアップ”と呼ばれる形式らしい。

製造は昭和58年から62年くらいなので、もう20年も前の車だ。
エンジンは28馬力で、その辺のバイクより断然非力。
発売当時あんまり流行らなくて、
4年間で15000台くらいしか生産されなかったとか。ホントかな…。
時期的に車としての価値はもうくず鉄同然のはずなのに、
カーセンサーとかgoo.netなんかで調べると、
希少車とか銘打たれて相場は20万〜30万くらいで推移してる。
発売当時でも40〜50万くらいだったはずなのに…
まあ、冒頭で大きく出た割には小さめな金額ではあるのだが、
それでも安月給の身には、十分大きな出費なのだ。

以前、インターネットを使い始めたばかりの頃、多分5〜6年前に、
個人のwebサイトで知り合った友人が、その車に乗ってた。
2〜3年前にその友人はその車を手放してしまったが、
その前に一度だけ乗せてもらったことがあって、
それ以来、ずっと気になっては、いたのだ。

最近、その友人と共通して読んでいるコミックで、
ちらっとその車が触れられたことがあって、
何の気なしにwebで検索したら上記の値段でまだ流通してることがわかった。
割高とはいえ十分手が出る値段に、つばたきは心を動かされてしまった。

旧車の為、整備やらなんやらにかなり手間暇お金がかかるだろうけど、
欲しくなってしまったんだから仕方ない。
こういうときのため、ちゃんと貯金もしてある。

というわけで、早速実行に移ることに。
なにぶん希少車なので、家の周囲の中古屋になんか、
簡単に置いてあったりはしない。
というわけで、インターネットを駆使して探すことに。
ああ、こういうとき、ホント便利だな、インターネットって…。

上記のカーセンサーや、goo.netやなんかで検索すると、
ぱらぱら見つかるが、どうもいい感じのタマが無い。有っても高い。
ガリバーにいたっては、古すぎるので扱ってないのか、全く無い。

車名でgoogle検索をして、もっと細かい情報を探ることしばし。
中古車仲介というのがひっかかった。
なんでも、通常の中古車屋とちがい、個人間を仲介する形式の為、
売り手は高く売れ、買い手は安く買えるということらしい。
条件を登録すると、見合った車が出たときにメールをくれるとのこと。
早速登録したところ、該当する車の情報が送られてきた。

白。5速マニュアル。左ライト横にちょびっとへこみあり。
後部の足回り付近に、サビあり。ラジオアンテナ欠品。
現オーナーがまだ使ってるので、機関は良好。
気になる値段は、33万。
仲介手数料、自動車税月割り、自動車取得税、自動車重量税、
自賠責保険、名義変更費用、登録印紙代、ナンバー取得費用、車検整備費用、
納車整備費用、車検取得費用、内外装清掃、納車費用他を含んで
この値段だそうだ。

普通は、試乗をセッティングしてもらって、状態をかくにんするのだが、
車の現在ある場所から遠い人は、試乗を担当者に代行してもらい、
5000円で報告書を貰うことが出来る。

この車の現在位置は、つばたきの現住所から、かるく300km近く離れている。
というわけで、現在、報告書待ちなのである。

…待ち遠しい。
『東京国際ミネラルフェア』という催しが、年に一度この時期に、
東京都庁そばのホテル催事場で行われている。
宝石や珍しい鉱石、隕石、化石などを取り扱う小売店や卸売業者が、
日本全国、諸外国から集まって、出店みたいなもの出すのだ。
催事場フロア一杯に。結構壮観。

実は、つばたきは綺麗な鉱石が大好きなのだ。
川で遊んでても、魚とりより、石を拾って観察して喜ぶ子供だった。

で、毎年この時期になると、いそいそと会場へ出かけていくのだ。
今年も石狂いの馬鹿野郎ども(ほめ言葉)の詰め掛ける会場へ、
素敵な石を求めて突撃してまいりました。ええ。馬鹿ですとも。自分も。

今年の戦果は、びっしり針状ルチル結晶が入った3cm以上もある水晶球と、
1cm角程度の透明度の高いトパーズ原石。
それから母親へのお土産に中国産(怪しい)蛍石の六角柱研磨ポイント一つ。

ルチル水晶の玉は、ちょっとの明かりじゃ向こう側が見えないほど、
針状結晶が密集している。強い明かりに透かしてみると幻想的な
光の別世界を垣間見せてくれる。
2つ候補があって、どちらにしようか迷ってたら、そのお店のおばちゃんが、
安くしてあげるよ?って言ってくれた。
そこで、4400円と札にあったので、4000円ぴったりくらいにならないかな…?
とおそるおそる聞いたら、なんと3000円まで負けてくれた。
ありがとおばちゃん♪毎年各お店のブースは決まった場所に出展するようなので、
来年もまた寄ってみよう。

トパーズ原石は、外国人のおっちゃんがテーブルの上にざらざらと直接
極彩色の鉱石各種をぶちまけて、グラム幾らで量り売りしてたもの。
ちなみにそのトパーズはグラム100円とあった。
手のひらに乗っけて、何グラムくらいかなぁ…って想像してたら、
なんか英語で話しかけられた! うわ、手を出して秤をを見せてるぞ?
…重さを量って、値段を教えてあげる、と言っているようだ。
わーい、話しかけ方がわかんなかったつばたきは、これをチャンスと、
速攻で綺麗で小さめな結晶を選んで量ってもらった。計算機の表示を見る。
500円。買った!

蛍石ポイントは、『こんにゃく石』という奇妙にたわむ、へんてこな石を
売ってるブースで、愛想のいい日本人のおじちゃんが売ってた。
いまいち冷遇されてる配置で物陰になってたんだけど、
高さ8cmくらいある大きさの割りに手ごろなお値段。2800円。
水晶の結晶型に研磨されていて、蛍石の形は微塵も無いが、
紫から淡い緑色までの蛍石独特の色調を全て備えているのが気に入った。
これは母親が習字で文鎮にすると良いかな…と思って、
誕生日プレゼント代わりに購入。

むふー。今回はちょっと収穫少なめだったけど、
また来年来よう…
今回はもらい物なので、ちょっと反則くさいが、まあいいだろう。

プレイステーション2用のホラーアドベンチャーゲーム
『かまいたちの夜2』。TRPG仲間の女性に貰った。
なんでも、終わったあと売ろうとしたら、ディスクに傷があるから
買い取れないって断られちゃったんだそうな。

怖がりの癖に怖い話大好きのつばたきは、喜んで頂いてきて、
さっそく何日かかけてやってみました。
結構前の発売とはおもうけど、つばたきはもちろんやってないので問題ない。

この手のゲームの草分けであるところの、ファミリーコンピューター版
『弟切草』からここまで進化したか!と、素直にびっくり。
オープニングムービーの日本風の怖い描写がすげぇ…
一人暮らしでこんなん夜に見たら、ねむれなくなってしまう。

このゲーム、よく洋画のホラー映画にあるような、
いきなり画面いっぱいにお化けを飛び出させて、音と光で
びっくりさせるようなつくりではなく、じわじわ怖い描写が
ちりばめられていて、つばたき的には大変気に入りました。
しかし、いくつかある真のエンディング『完』のほかに、
いわゆるバッドエンドとかデッドエンドと呼ばれる『終』の数が
とんでもない量あって、全部コンプリートするのは大変な作業だ…

真のエンディングはわりとえげつない終わり方をするのだが、
デッドエンドは、なんか半分くらいはギャグになっている。
これはありえないだろう、というトンチキな選択肢をえらぶと、
えてしてそういうトンチキなエンディングにたどり着くようになってる。
よく出来てる、と言えるだろう。

ま、とりあえず『完』は全部コンプリートしたことだし、
もういいか…と思った先日の夜のこと。
その日はつい時間を忘れてプレイしていて、時間は夜半を過ぎ3時半ほど。
さて、寝るか、と思ったそのとき、突如電話機が鳴った。
『コウシュウデンワデス』
電話機の音声ガイダンスが無感情に告げる。
こ、こんな時間に電話!? しかも公衆電話から??
一体誰が…。間違い電話?
それとも、電気がついてるから、親切に教えてくれようとしてる?
いやいや、話に聞いた、空き巣に入る前に家人の所在を確認してる?

鳴り続ける電話。
電話機を凝視したまま出るに出られないつばたき。

電話は8回鳴って自動で留守電に切り替わった。
相手は無言のまま電話を切り、
ツーッ、ツーッ、ツーッという終話後の音がながれる。

……リアルでホラーチックな展開は、嫌ぁーっ!(涙)

最近、会社の近くにある手作り弁当屋さんに、はまってる。
そこは手作りで韓国家庭料理を弁当にするお店で、
引き戸を開けるとお客の立てるカウンター前スペースは、
畳1畳分もない。すげー狭い店だ。
もちろんお弁当持ち帰り専門。
まあ、ほか弁なんかと同じといえば同じだが。
黒人さんたちがたむろして「ヘィ、ボーイ?」
なんて声をかけてたり、アジア系の綺麗なお姉さんが
行き帰りにマッサージの客引きをしてたりする、
周辺一帯でもいかがわしさナンバー2といえる地域の
さらに裏路地にあるその店は、
一見さんには、見つけるのは少々ホネだろう。

…なんかこう書くと、自分の勤め先って、
とんでもないところにあるような気がしてくるな…

いや、気を取り直して。
そのお店自体はまったくいかがわしくなんかない。
お母さんと娘さんで切り盛りしてるっぽく、
注文するとその場で材料を取り出し料理してくれる。

サムギョプサルってのは、豚肉を焼いた料理なんだが、
これがあっさりしていて旨い。実に旨い。
コチュジャンという真っ赤なカラシをつけて
あったかいご飯にのっけて丼になっている。
そうだ、明日も喰おう…。これが500円。

ついでに、カウンターに乗せてディスカウント販売(娘さん談)
されていた缶飲料を買ったのだが、これが80円。
玄米飲料らしいのだが、
缶のプリントは完璧にハングルのみ。
商標以外には英語表記も皆無。
まあなんというか、一種潔い。
日本では最近、そんな装丁の飲料あったかしら。
味は…微妙。ほのかに甘い、さらっとした豆乳のような味。
フルーツ系の甘みではなく、きな粉とか、
ご飯を良くかみしめたときとかの系統のあまさだ。

ふと気になって缶底を見ると、賞味期限が20030516となっていた。
…そりゃ、ディスカウントするだろう。
限界ぎりぎりだ…
今日のお昼は、てりやきチキンマック。
毎日食べてたら、きっと塩分取りすぎとかビタミン偏りすぎとかで
体に良くないことこの上ないと思われるハンバーガーとそのセット。
普段はもっとおいしそうなもんを食べたいと思っているのだが、
月に1、2回くらいは、なぜだかたまらなく喰いたくなったりする。
マヨネーズと照り焼きソースっぽいものが、微妙においしい。
みんな顔をしかめるけど、美味しいのだよ? いや、ホントだって。

ところで話はかわるけど、猫つばたきは、猫の多分に漏れず、
水やお湯で体が濡れることが大嫌いだ。
ところが、なぜだか流水には興味があるようで、風呂にお湯を張る
時には、どういうわけかその蛇口の横にスタンバイして、
延々と流れ込む湯に前足を突っ込んでは、ぶるぶる、と払うのを、
繰り返している。10分くらいかけてお湯を張り終わるまで、
飽きずにまあ、ちょい…ぶるぶる。ちょい、ぶるぶる。ちょい…

これはこれで微笑ましいのだが、よく考えてみると、
我が家では、猫が手ぇ洗った水で風呂沸かしてることに…なる?
映画も見終わったし、原作を読み進めることにする。
上1はすでに買ってあったため、上2と下を買った。
先日派遣先のクライアントから、なんだか理由のよくわからない
表彰だか慰労だかで全員に理屈をつけて配られた
図書券が1500円あって、それを使った。

…最近の本屋さんは、図書券で買ったとき、
お釣りくれるんだ…
かねがね楽しみにしていた映画、
ロード・オブ・ザ・リング“二つの塔”を見に行ってきた。
いやー、爺ちゃんやら、野郎どものかっちょいいこと…(感涙)
ハリウッド映画にありがちな汗やら油やらにまみれた
ギラギラしたオトコ臭さではなく、もっと、なんというか、
その世界と一体化したような、無理の無い強さの見せ方なのだ。

あとは、前作ではおまけの端役っぽかったキャラクター陣が、
なんだかみんな急に輝きだしているんだ。
たとえばホビット4人衆のうちの、主人公フロド以外なんかは
前作ではほとんどいいところなかったのに、今回は、もー♪

年食ったら、あんな爺ちゃんになりたいもんだなー…
今日は前回に引き続き“プロジェクト昼休みに銭湯”の
コードネーム“日の出湯”に出撃することにした。

ちなみに、つばたきのいる職場では、
昼飯用の1時間休憩は、4〜6人の班で1時間刻みで交代でとる。
土日祝祭日は2時から5時までの間のどこかの1時間ということになる。

銭湯の一般的な始業は4時ごろ。つばたき的には、4時か5時の
休憩時間が是非欲しいところ。欲しいところなのだが…

「第14休憩班 班長:つばたき。班員:M浦、K村、N崎、A津」

無情な連絡が。
班長は班員から休憩時間の希望を取って調整する役割なのだが、
他の班員の希望を決めた後、自分はそのあまり物をとる、という
不文律があるのだ。

今日は前回の教訓の下、タオル2本に、ボディソープと
リンスインシャンプーを小瓶で持ってきてあるのに…

「ああ…誰か2時と3時を希望して…」

祈りむなしく4時5時は大人気。結局つばたきは3時休憩に。

「でもたしか、日の出湯は3時ごろから始業じゃなかったっけ?」

あきらめきれないつばたきは、仕事用端末からインターネットで
検索。検索。検索……。おお!始業は3時半じゃないか!
そうとわかれば、希望はある。

“ちょっと仕事が長引いて”つばたきは3時半ごろから休憩に入った。
ふふ。野暮なことは言いっこなしだ。

日の出湯は、完璧に旧来の銭湯だった。
男湯と女湯に分かれた上がり口。
レールに緩衝用のガイドが走る引き戸を引き開けると、
すぐ横に番台がある。
おさまっているのは、いい感じに愛想の良いおばあちゃんだ。
400円払って脱衣場へ。
天井が高い。さらに天井の高い、湯気に煙る浴場。
いい気分で湯から上がった。

今日は10円玉も用意してある。
ドライヤーで髪の毛を乾かす。よし。
とどめに瓶牛乳を買う。110円。

ゆったりした気分で仕事場へ戻る。

…これは良い。すごく良かった。1分遠いが、日の出湯の方が
かなりいい感じだ。通り道に駄菓子屋があったり、八百屋で
みかんを売ってたりするのも良い。夏場にはアイスを買おう。

ふふふ、来週もまた来ることにしよう♪
ここしばらく、つばたきは胸にひとつの計画を温めていた。

普段、つばたきは昼飯を食べてない。
ということは、1時間の昼休みを何でも好きに使えるということ。

「1時間もあれば、昼休みに銭湯へ行って来れるかもしれない…」

数日前からつばたきは行動を開始した。
まずはweb検索で、職場の近くの銭湯を検索。
職場から近い物件を洗い出した。3件。
そのうち1件はすでに廃業していたので、候補は2件に絞られた。

2日かけて、両方の場所まで歩き、所要時間を計測。
候補A:コードネーム日の出湯は所要時間11分。
候補B:コードネーム月見湯は所要時間10分であることが分かった。

しかし、銭湯に行くことなど、7〜8年ぶり。
費用のみつもりやマナーなど、もう完璧に忘却の彼方である。

しかしここでもインターネットは強い味方であった。
【マナー】【銭湯】で検索すると、
“銭湯デビュウ”やら“銭湯マナー”なんていうページが
ころころ見つかる。早速読みふける……よしオッケー。

予算は、入浴のみで400円。
タオルさえ用意しておけば、石鹸やシャンプー・リンスなどは
現場で調達可能と思われる。
現在、銭湯の形式には2つあり、ひとつは昔ながらの番台式。
もうひとつは最近増えている、フロント式だ。

番台式とは、男女の脱衣場の仕切りをまたぐようにして番台を
設置し、それぞれの利用者はそこで料金を支払って、
脱衣場へ入ってゆく。番台からは一人で常に両方の脱衣場を監視でき、
犯罪や事故の防止を効率よく行うことが出来るようになっている。

フロント式とは、下足箱から上がってすぐのロビーに、
フロントを設置し、そこで支払いを済ませてから、
男女別々の入り口へ分かれる形式。
考えているところでは、脱衣場への小窓が設置されていて、
目が行き届かない為に生じる問題を軽減しようと試みているようだ。

「…ククク、いける。いけるゾ。これで仕事のストレスを
 昼休みに一気に解消ダ!」

そして、ちょうど祭日の為に私服出勤Dayである本日を狙い、
かばんにタオルを忍ばせて決行に踏み切ることにしたのだ。

狙いは、わずかながら近くにあるコードネーム月見湯。
形式はフロント形式。4時から営業だ。
行き帰りに合計20分。現場で40分を使える計算だ。

下足箱は、昔行った銭湯の記憶どおりの、
木で出来た櫛のような鍵のついたやつだ。

フロントには、微妙にしなびたおばちゃん。やや無愛想。
でも、妙に愛想が良いよりは、そのほうがいいのだろう。

「石鹸と、シャンプーリンスもお願い」

と千円札を出しながら言って見る。内心どきどきしているが、
つとめて平静に、いかにも慣れてますといった風情を装う。
…成功したかは怪しい。

「シャンプーはそこ」

並んでいる小さなシャンプーリンスの小瓶
(プラスチック容器。5センチくらいの高さの)
が並んでるところを示してくれる。
…ライターかと思ってたら、シャンプーだったらしい。
動揺を隠しつつ、シャンプーとリンスを選び取る。
「ちょうど500円」
言いつつ、お釣りをくれる。

脱衣場にはいると、事前に調べた情報どおりここは
ロッカーの形式になっている。早速衣服を脱ぎ捨て、
適当なロッカーに放り込む。今度は金属の櫛のような鍵だ。
ゴム輪で腕か足に止めておくようになっている。

先客が三々五々すでにカランの前で体を洗っている。
つばたきもその端っこに陣取り、まずは頭を洗い、
次いで体を洗う。
時間は限られているので、とっとと湯船へ。
ジェットバスに電気風呂、座り湯、熱い湯とある。
とりあえずノーマルのところ(一番広い)に入り、
手足を伸ばす。

「これだ。これがいいんだよ。でかい風呂は気持ちがいい…」

しかも、仕事の合間という、別に悪いことをしてるわけじゃないが
微妙に背徳感のある時間帯。かなり気分が良い。

上がりしなに、石鹸をしまう袋も箱も用意してなかったことに
気づいたが、いまさら仕方ないので、手ぬぐいに挟むことにする。
さて、ドライヤーをかけよう……と思ったところで問題が起きた。

「……20円……」

そう、ドライヤーは有料で、つばたきは小銭を切らせていた。
何か飲み物でも買って100円を崩せばよかったのかもしれないが、
どうもフロントのおばちゃんは声をかけづらい。

…濡れた髪のまま仕事場へ戻るつばたき。
微妙に昔の歌謡曲“神田川”のフレーズが頭に浮かぶが、
相手がいないので、より、なんというか、さみしーかも。

次はきっと、タオルを2本もって行こう。そう心に決めた。

太肉麺(900円)

2003年2月8日
久しぶりに、ラーメン食いたくなった。
仕事の昼休み。以前にも行っていた桂花ラーメンへ
行って、一番高いやつを頼んだ。太肉麺(ターローメン)
昼飯時は混んでいて、なかなか、出てこない。
なかなか。なかなか。……
待ってる間に、ここ数日頭の中をぐるぐる回ってるやつが
また浮かび上がってきた

猫つばたきは、日に日に落ち着きをなくしているようだ。
つばたきが触れば食いついてくるし(もちろん甘噛みだが)
家中の障子紙はもう爪あとでぼろぼろだ。
ゴミ箱はひっくり返すし、買ったばかりの電気カーペットカバーも
もうすでにやつのツメによって、ところどころほつれてしまった。
いつも家にいて、つばたきの代わりに猫つばたきの
(ああ、ややこしい…)面倒をみてくれている母は、
かなり頭にきているようだ。
去勢するまでだから。そしたら大人しくなるって。ホントだから。
そう言って、一生懸命なだめる。

去勢。

猫を飼うにあたって情報をあつめた際に見かけた、
サイトの多数が、去勢を肯定し、それは猫の幸せの為だという。
猫と、人間が互いに楽しく暮らす為、それは益となるという。
つばたきもそう思っていた。

数日前、猫つばたきが500gに満たない頃から
引きずり回して遊びなれている茶色のマフラーに、
噛み付いて、腰を痙攣させているのを見るまでは。

今、猫つばたきの中には、人の指にしゃぶりつく幼児性と、
己の遺伝子を子孫に伝える為に体を成熟させた本能とが、
混在している。

我々人間が、他人への使命や役割をもって生まれたりしないように
猫という動物だって、人間の為に生まれるわけではない。
彼らの使命は動物としての基本。子孫を、己の遺伝子を後世に
伝えることのみだ。

その使命に目覚める萌芽を、4ヶ月にしてもう、
猫つばたきは見せているのだ。

猫にとって、幸せとはなんだろうか。
これは、人にとって幸せとはなんだろうか、という問いと、
共通するところがあるようにも思う。

歌謡曲の多くは恋愛を歌う。
多くの物語が恋愛をテーマにし、
それらは美しく、甘美であり、強烈な欲求である。
その成就を、幸せと歌い、その破局を不幸として歌う。
愛こそ全てであり、全ては愛の下に、その価値を認められるのだ。
どんなに社会的地位が高くとも、愛する相手がいない者を
世間はなんと、哀れむのだ。
異性に興味が無いなどと、もし本気で言っている事に気づかれれば
異常者扱いされるのは間違いない。

恋愛とは結局のところ、子孫を残したいという、
本能の、遺伝子の欲求の表れなのだ。
人の幸せの根本の部分は、やはり将来へ自分の命を繋ぐことに、
非常に重要な意味を、置いているのだ。
たとえ普段意識されておらずとも、そういうことなのだと思う。

人間でさえこうなのだ。
精神活動の幅が限られていると推測される猫において、
その比重たるや、人間の比ではあるまい。
それを、つばたきは、自分の、人間の都合で、奪おうとしている。

生まれる子猫まで面倒を見きれない。
結局野良猫を増やし、事故で死に、病気で死に、
保健所に始末される子猫たちを増やすことになる。という理由で。
もっともだ。その通りだよ。かわいそうだよな?
俺だってそう思うんだ。みんなそう思うよな?

でも…、でも、猫はどうだ? 猫つばたきもそう思うのか?
人間の俺はそう思ってしまった。
でも、もし自分が猫だったら? 
いや、自分が、何かに飼われていて増えたら面倒見切れないから
野良になっても事故や病気で死ぬかもしれないしかわいそうだから
去勢しておこうって、相談されていたとしたら?

(うわあああ、余計なお世話だ!ほうっておいてくれ!)

たとえ事故で死んでも、病気に倒れても、保健所につかまっても、
猫嫌いの人間に空気銃で撃たれたり、毒を盛られても、
それでも、理不尽な運命をかいくぐり、可能性のある限り戦い、
未来に己の命を伝えたいと、そうは思わないか?
恋愛をする権利自体を奪われることに、納得できるのか?

…つばたきや、家族は、猫つばたきに、
それに代わる程の価値のある何かを、
分け与えることが、本当にできるのだろうか…?

確かに、いまから猫つばたきが、猫社会に溶け込むことは、
難しいに違いない。なにせ、片目が開くか開かないかのうちに
母親の庇護を失ってしまったのだ。
しかし、本来自然に淘汰され死ぬはずだったのを生き延びたのは、
猫つばたき自身の運であり、彼はその勝ちをさらに掛け金にして、
己の命を未来へ繋ぐダブルアップをもくろんだっていいはずだ。

何が本当の幸せなのだろう。
どんな要素の集まりが、本当の幸せを作るのだろう。
決して欠けてはいけないピースは、存在するのだろうか。
唐突だが、つばたきは、注射が大嫌いである。
大人気ないとは思うが、理屈じゃない。
具体的には覚えていないが、がきんちょのころにでも、
いやな思いをしたのかも知れない。
以来、献血も採血も、そして点滴も一切、
したことはなかった。

ところで、
昨日の夜にTRPG仲間と喰いに行った串焼きが当たったのか、
今朝起きたら最悪の腹具合。いわゆる超特急。
1日休むと精勤手当て20000円が吹っ飛ぶので、
何とか出勤したかったのだが、電車で揺られるうちに
最悪の事態を迎える危険を考慮して今日は休むことにした。

近所で古くからやってる開業医に行って、
軽く見てもらって薬の処方をしてもらおうかと思い、
早速出かけていったつばたきは、
思わぬ人生の岐路にたたされることになった!!

診察を受けた結果、
20年前から比べるとだいぶ爺ちゃんになった先生は、
こう言ったのである。

「点滴でもしとくか」

テンテキ…?
最初、何を言われたのか一瞬理解できなかった。
その後、ああ、注射のことかな?
と思い直したが、その後すぐ看護婦さん(もうお婆ちゃんに近い)に
診察室に隣接している、ベッドのある別室を示されるにあたり、
逃れようのない運命がその凶悪な顎をつばたきの目前に
突如として開いたことを思い知らされてしまった。

視線が泳ぐ。
用事を思い出して、薬だけもらってばっくれることを、
かなり真剣に検討してみたが、
てきぱきと準備をする看護婦さんの勢いに押され、
その機会は一瞬のうちに葬り去られてしまった。

神よ…
お賽銭を上げてもなお、つばたきの運命は
かくも過酷なものなのでしょうか(涙)

とか混乱した頭で考えたりしているうちに、
凶悪な銀色の針が腕に迫る。

「はーい、ちょっとちくっとしますよー」

なにが、ちくっと、だー。
その針じゃあ、どう見たって擬音は
“ぶすり”とか、“ざくり”とか、“ずぶ”とか“ぞぶ”とか
そういうもっと痛そう系だろうがー
って、ああああ、やめ、やめやめ、わー!!

「はい、らくにしててね」

…………痛くなかった。
ふは、ふははははははは、勝った。
なんだか良く分からないが、とにかくつばたきは勝った。
今後点滴がいつ襲ってこようと、おそるるにたりず!


…でも、献血はまだ怖いような気がするのだ。

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